代表インタビュー / 働き方・価値観
2025.08.31

O.Cで働いていると、「これ、他の会社なら絶対NGだろうな」と思う瞬間があります。
雇用形態も、働く場所も、業務内容も、自分で意見することができて、それをほぼOKにしてしまうのがうちの代表です。

この自由さは外から見たら「それで大丈夫なの…?」と心配されそうですが、実はちゃんとした考え方と仕組みの上で成り立っています。

今回はそんな、社内から見てもやっぱり面白い「O.Cらしい働き方」について、あらためて武本に語ってもらいました!

 

Q ONE.courseの働き方・働く環境について教えてください

O.Cでは、働き方に関する次の3つを自由に選択できます。

・「雇用形態」
・「働く場所」
・「業務内容」

もちろん、すべてを許容できない場合もありますが、主張は受け入れますってことです。

雇用形態 ──

例えば雇用形態。O.Cは「役割・責任主義」なので、与えられた役割を全うする前提で、雇用形態は自由です。

武本との面接では、
何がやりたいのか」「なぜやりたいのか」「何を実現するのか」をすり合わせて、それに応じた「いくら欲しいのか」「どの雇用形態で働くか」を決めます。

正社員、パートアルバイト、業務委託 etc.  会社としてのこだわりは一切ありません。

働く場所 ──

役割と責任(納期や品質)が保たれている前提で、働く場所も自由。つまり「フルリモート & フルフレックス」です。自宅や近所のカフェ、旅行先、それが早朝でも夜中でも、役割と責任を全うできるのであればなんでもOKです。

 

Q なぜそんな働き方なのか?

武本自身が会社員のころ、決まった時間 / 場所で仕事をするのが本当に嫌だったんです。嫌というか、選べた方がいいよねって。「人よりたくさん働くし結果も出すから、自由にさせて!」といつも思ってました。

単純に、自分が嫌だったことをメンバーにもさせないという理屈です。いま振り返ると、すごく生意気で勘違いな社員だったと思います…

でも、人生の3分の1は仕事をして過ごすわけです。3分の1も他人に決められる人生って違和感じゃないですか?少なくとも自分で決めれた方がいい。

それともう1つ。
日本の余暇時間に影響を及ぼそうとするぼくたちが、自分の余暇時間を自分で捻出できないなんて、おかしな話だと思うわけです。「自分の余暇時間を自分で捻出する力」を養う意味でも、この働き方であるべきなんです。

そもそも仕事なんてサッと終わらせて、昼でも夕方でも飲みに行けばいいし、旅行は平日に行くべきだし、満員電車の通勤時間は公園で子供と遊ぶ時間にできた方が、人生が豊かだと思うわけです。正社員であっても。

だけどそれって、自分の苦手な仕事(業務)で実現するのは難しいですよね。

業務内容 ──

そこで業務内容。O.Cには「長所伸展」という考え方があって、できるだけ自分の「得意」や、その場の「第一人者になれること」で仕事をしてもらうことを心がけています。

その方が、より少ない稼働で役割と責任を果たしてもらうことに繋がるからです。

これまでに培ったスキル、経験、個性を最大限に発揮できる業務を任せるように意識しています。

それらは自ら主張してもらった方がわかりやすいので、どんな業務が適任だと思うのか、一人ひとりと話しながら最適なポジションを見つけるようにしています。

 

Q どんな人が働いているのか?

O.Cは総勢40名ほどの組織ですが、正社員は4名しかいません。

会社として正社員雇用を避けているわけではなくて、雇用形態を本人に選択してもらった結果こうなったって感じです。業務委託7割、パートアルバイト2割、正社員は1割かな。

フルリモートの正社員ママさん
週3日だけ出勤する正社員さん
10:00〜15:00で在宅勤務するママさん
深夜2:00頃から働くドイツ在住のママさん
ハノイ在住、ベトナム人のエンジニアさん
自分で法人を持つビジネスオーナーの業務委託さん

本当に10人10色でルールはありません。役割と責任をベースにした結果です。

 

Q 採用ではどんな所をみていますか?

それ公開しますか(笑)でも、これまでに話したようなことを理解してくれたり、ピンとくるかどうかですかね。

採用時に武本が目利きするポイントは、4つあります。

① 第一印象
人相や表情、その人の個性や倫理観

② 良いやつか
素直で人のために動けるか、相手の気持ちがわかるか、ダメな所をさらけ出せるか

③ 地頭の良さ
意図を汲み取ることができるか、メタ認知力があって構造的に捉えることができるか

④ 実績があるか
自分の力で成し遂げた経験や実績があるか(大小は関係ない)

そのためによく質問するのは、この3つ。

大切にしてきたこと、自分の人生に対する感想・見解
成し遂げたいこと、なりたい姿(プライベート&キャリア)
どんな仕事がしたいか、どのくらい働きいくら稼ぎたいか

これらに正解はないので、格好の良い回答は求めていません。なので意識したり準備する必要はないし、結果も変わらない。むしろ「繕ってるな?」とわかったら一発アウトです。

あとは野望や野心がある人もいいですね。まだまだ小さなベンチャーなので、良くも悪くも「意志」の作用が大きいし、会社にとってはプラスになる。

当然会社のために働いてもらうわけですが、それが個人の野望にも還元される関係がベストだと思っています。表現は難しいですが、うまくO.Cを利用してくれる人は、それ自体がこちらから見ると「主体性」にも転換されると言う発想です。

卒がない関係値よりも、お互いで「貸し勘定・借り勘定」を積み重ねまくった方が、長期での人間関係を構築できると思っています。この考えは武本のあらゆる意思決定のベースとなる価値観です。

 

Q ONE.courseが大切にする価値観は?

働き方の価値観 ──

ここまで ”自由” な側面をたくさん話しましたが、当然自由だけで組織やチームを成すことはできません。そこでO.Cには「自律・自由・連帯」という働き方の基本思想があります。

・自律:先ずは自力で、役割と責任を果たすこと
・自由:その上で、最大限自由に働くこと
・連帯:仲間の働く時間をより良くすること

特に、最後の「連帯」は大切。
自由な働き方にはやっぱり限界があって、全員がリモート&フレックスだとどうしても横の連携に支障が出てくる。だから一緒に働く仲間の「働きやすさ」にはこだわってほしいわけです。

例えばSlackのメッセージ1つにしても、1秒でも早く読み終わる長さ、読みやすい文体、聞き返されることを想定して一度に伝え切るとか。

つまり、相手が次にとる行動を想像した”思慮ある仕事”をしていこうぜってこと。

これは「仲間の余暇時間」を作ることとイコールなので、小さいことですが大切にしてもらいたい。

 

求める人物像 ──

求める人物像…とにかくいいヤツかどうか、それだけです。自分仲間サービスとの“向き合い方がいいヤツ”であれば、来る者拒みません。

◎ 自分との向き合い方
「勉強好き・素直・プラス発想」
誠実は、この3つに分解できます。

・勉強好き
新しいこと、知らないこと、難しいことを自ら学ぶ人

・素直
違う考えを受け入れ、吸収し、実行に移せる人

・プラス発想
起こった出来事を少しでも良い未来に転換できる人

この反対って、人間の弱さそのものなんです。
ひとりで勉強や努力をするのって辛いし(反勉強好き)、みんな自己否定したくないし現状維持が一番心地い(反素直)、嫌なことがあったら落ち込みたいし愚痴を言いたくなる(反プラス発想)

つまり誠実な人って強い人なんですよね、きっと。

◎ 仲間との向き合い方
「第一人者」かつ「現場主義」

O.Cは、ある分野で第一線を担っていたメンバーが集結した組織です。

独自固有の長所、経験、情報を持ちより、惜しみなく共有し、切磋琢磨し合える。そんな組織なので、仲間に対して第一人者であれる人を求めています。

でもそれは、机上の空論だと意味がない。現場に基づた具体的なものであることが大事。どんな仕事も、実現・具現化できて初めて価値になりますから、現場主義はそのための必要条件だと考えています。

◎ サービスとの向き合い方
「1円でも多く稼ぐ」 ≦ 「1人でも多くの人に届ける」

利益を出すのは当たり前の大前提。だけど先ずは自分が関わっている事業やプロダクトに対して、1人でも多くの人に使ってもらいたいと心から思えるかが大切。

今月のノルマのために売りつけてくる営業マンから、誰も買いたくないじゃないですか?できれば自分たちのサービスを純粋に信じている相手から買いたいですよね。そういうことです

「こんなに良いサービス、なんとしても1人でも多くのユーザーに届けなければ!」と思って仕事と向き合える人に、仲間になってほしいです。

それをちゃんと”利益化”するのが武本や各ビジネスオーナーの役割、利益はきちんと還元します。── おわり

 

最後までお読みいただきありがとうございました。
中にいるとつい忘れてしまいますが、やっぱりO.Cって普通の会社とはちょっと違います。

それでも自由な働き方でちゃんと組織が回っているのは、メンバーの一人ひとりが役割と責任をしっかり果たしているからなのですね!

武本がよく「結局はいいヤツかどうかだよ」と言うのですが、そんな人たちが自然と集まっているのも本当にすごいことだと思います。

この空気感、ぜひ知ってもらえたら嬉しいです!