DX推進の取組について
2025.10.25

●デジタル技術が社会や当社の競争環境に与える影響について
世界の観光業は、コロナ禍からの回復に加え、消費者ニーズの多様化と個別化そして急速なデジタル技術の進化という二重の変革期にあります。特に中小旅行代理店においては、紙や電話に頼った非効率な業務プロセス、熟練者への業務集中、そして深刻な人手不足が回復期の成長を阻害する構造的な課題です。特にAIやクラウドを活用したSaaS型ソリューションはこれらの課題解決に不可欠であり、業務の自動化、コスト構造の最適化、そして顧客体験の劇的な向上をもたらします。当社はこの変革の中で競合他社には提供できない高品質なDXソリューションを提供し、市場における絶対的な優位性を確立できると認識しています。

●経営ビジョン
「日本の観光GDPを上げる」というミッションのもと、当社のコア技術であるAIとデータ分析能力を飛躍的に向上させます。観光業に特化したITコンサルティングの深い知見とベトナムを中心とする海外オフショア開発のハイブリッドモデルを武器に、旅程造成AI予約システム「レジャル」のような革新的なサービスを主軸とします。これにより観光事業者が人手不足から解放され、より創造的で付加価値の高いサービス提供に集中できる環境を実現し、日本の観光産業の持続的な成長と活性化に貢献します。

●経営及びデジタル技術等の活用の具体的な方策(戦略)
経営ビジョン実現に向けた戦略の方向性は、事業で得られたデータを自分たちのために使い、社内の働き方と判断基準を賢く変えることを核とします。
具体的な方策として、主力サービスである「レジャル」などの運営で日々蓄積される利用者の行動データを自社の経営判断やサービス改善のための重要な材料として扱います。
具体的には、新しい機能を作る際や業務の優先順位を決める際にこれまでの経験や勘に頼るやり方を改め、数字や事実に基づいて判断する仕組みを徹底します。これにより開発における迷いや無駄な作業を減らし、よりスピーディーに質の高いサービスを生み出せる組織体制を作ります。

●戦略を効果的に進めるための体制
代表取締役の武本一樹がCIOを兼務し、技術と事業の方向性を統括します。DX戦略の実行を担う組織としてAI開発エンジニア、データサイエンティスト、そして旅行業界の専門家からなる「インテリジェンス・プロダクトチーム」を編成します。ベトナムのエンジニアリングチームとの連携を強化するため、オフショア開発のマネジメントスキルを持つ人材の育成に注力します。人材育成については、プラットフォームのデータ分析を担当する専門家を育成するため、データサイエンスやAI技術に関する実践的な研修プログラムを展開し、全従業員がデータ活用能力と情報セキュリティ意識を持つDX人材となることを目標とします。

●DX戦略推進の環境整備
プラットフォームの安全性と利便性を確保するための環境整備を行います。具体的には、機密性の高いデータを保護するため、国際標準に準拠した強固なクラウドセキュリティ基盤を構築します。また、受託開発で得られた開発知見やコンサルティングノウハウを安全に一元管理するため、セキュアなクラウドストレージとアクセス権限ポリシーを厳格に運用します。これにより、既存のデジタル環境を最大限活用し、機動的で安全なサービス提供基盤を確立します。

●戦略の達成状況に係る指標
DX戦略の達成度を測る指標として、旅程造成AI予約システム「レジャル」の月間経常収益(MRR)の伸長率と、求人メディア「レジャリスト」の月間アクティブユーザー数(MAU)を最重要指標とします。これにより、主要SaaSおよびメディア事業のデジタル化の進捗を測定します。社内指標としては、「レジャル」のAIによる旅行プラン提案の採用率と、構築したナレッジベースの社内利用率をKPIと設定します。最終的には、「レジャル」の利用による旅行代理店の平均業務時間削減率を測定することで、顧客への提供価値の最大化を図ります。

●DXを牽引するトップメッセージ
私たちのDXは、日本の観光業界の課題解決に挑むものですが、そのためにはまず私たち自身がデータを最も活用する企業へと進化しなければなりません。
顧客からお預かりするデータを単に製品に還元するだけでなく、私たち自身の経営判断や開発プロセスそのものをデータ主導に変革し、圧倒的なスピードで事業を推進します。テクノロジーとヒューマンリソースをデータで繋ぎ、自らが生産性向上のモデルケースとなることで、観光GDPの向上という目標に貢献してまいります。

代表取締役 武本 一樹